
子どもの怪我って焦りますよね。
ちょっとした怪我程度なら自然に治るので大して気になりませんが、顔の怪我だったりパックリ切れた深い傷は将来傷跡にならないかとても心配です。
ましてや女の子だったら尚更目立つ傷は心配です。
「将来この傷跡がコンプレックスになってしまったらどうしよう。。。」子どもの将来を考えたらなんとしても綺麗に治してあげたいですよね。
しかし専門医でもない我々にはどの程度の傷なら跡が残らず、逆に傷跡が残ってしまうような傷はどのような傷なのか判断が難しいはずです。
私の場合、娘が怪我をした時いろいろな病院や医療科へ相談しました。
その日が土曜日だったこともあり、医療機関が休診日だったり、専門医が不在などの理由から受診してもリスクは伴う説明を受けました。
リスクについては後ほどお伝えします。
きっと私と同じように、大切なお子さんの怪我について心配されている親御さんは多いはず。
当ブログでは実際に娘が処置を受けた体験をもとに、傷跡が残らないように処置してもらえる医療科と病院選びをお伝えしようと思います。
目次
1. 傷跡が残らない傷と残ってしまう傷の違い
傷によってはキレイに治るものと傷跡として残ってしまうものがあります。その違いは一体何なのでしょうか?
埼玉医科大学病院院長補佐で形成外科教授の市岡滋さんという方がこのように述べている記事があります。
「皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっていますが、傷がどこまで達したかによって治り方が変わる」
「例えば、日焼けのように、やけどでも表皮しかダメージを受けない場合はきれいに元通りに治ります。これを“再生”といいます。ところが真皮の半ば以上まで達した深い傷は、再生できずに痕が残ってしまいます。この治り方が“修復”です。切創(切り傷)でも熱傷(やけど)でも同じことです」
引用:ヘルスUP 日経gooday
要するに傷の深さと関係があるようですね。転んでできたような擦り傷程度なら殆どの場合綺麗に治ります。しかし傷口が開いてしまっているものや、深い傷に関してはそのままにしておくと跡が残ってしまう危険があるのです。
傷跡を残したくないならば縫合が最善!
切り傷は放置して自然に治すと傷跡が残る可能性があります。ですがしっかり縫合することで傷跡が残りにくく、より綺麗に治すことができます。
しかし、一概に縫合と言っても受診する医療科によって得意、不得意があるようで病院選びには注意が必要なんです。
娘の場合、顎の傷はパックリと開いてしまって深い傷だったので縫合が必要な大怪我だったのです。
しかしながら、適切な医療科を見つけることができたおかげで傷跡も残らず治りそうです。
では適切な医療科とは何科なのか?次でお伝えします。
2. 傷跡がキレイに治せるのは形成外科だけ?
今回の我が子のケースでは土曜日だったため大抵の医療機関は休診日でした。どうしていいのか分からずに、とりあえず土日でも診察している小児内科へ藁にもすがる思いで受診しました。
縫合を勧められ、外科のある総合病院を紹介してもらいました。しかし実際に連絡してみると…
整形外科しかないため縫合はできるが傷跡が綺麗になるかは保証できないとのこと。。。
書き出しで述べたリスクについての話になりますが、縫合は外科であればほとんどの医療科で処置が可能です。しかし傷跡を綺麗にできる技術があるのは形成外科のみらしいのです。
その理由としては形成外科医は、皮膚の真皮と皮下の縫合に精通しているからです。専門外の医師が縫合すると、赤い傷跡になることもあるそうです。
そんな違いがあったなんて知りませんでした。整形外科と似ているので注意が必要です。
怪我の箇所も『顔』ということもあり、娘の将来の事を考えるとやはり綺麗に治してあげたい。そこで土日でもやっている形成外科を探し、やっとひとつ見つけました。
妻が娘に付き添ったのですが、やはり専門の医療科なだけに処置は非常に丁寧だったようです。
娘は結果的に4針縫い、無事に処置が終了しました。

処置は時間との勝負!早めの受診が大切
綺麗に縫合してもらえる医療科が形成外科ということは分かりました。では怪我をしてから時間が経ってしまっても綺麗に治せるのか?ということに触れたいと思います。
傷口は時間の経過と共に自然治癒します。徐々に傷口が乾燥し、かさぶた状態になると縫合は難しいそうです。この場合縫合は不可なので傷跡が残ってしまう可能性が高いのです。ここで言う時間の目安とは怪我をした時点から6時間以内をさすようです。
娘の場合、初め小児内科を受診した際に医師から傷口が乾かないようにたっぷりのワセリンを塗ってもらいました。
乳児医療証は適応されるの?
では乳児医療証の対象年齢のお子様が処置をした場合、適応されるのか?ここが気になる親御さんは多いはず。
内科などの診療とは異なり、処置を受けているので別途費用がかかるのでは?とお考えの方も多いことでしょう。
ご安心下さい。乳児医療証をお持ちのお子様なら適応されますので費用はかかりません。我が子も乳児医療証の対象なので費用はかかりませんでした。

2-3. 処置後のケアについて
処置後は縫った傷口が開かないよう、まずは安静にすることが第一です。抜糸までは過度な運動は控えましよう。そして傷口を清潔に保つのも重要です。毎日ガーゼの交換を怠らないように注意してください。
飲み薬などを処方されている場合は必ず服用しましょう。
抜糸後の注意点としては、日焼けです!傷口に直射日光を浴びると傷跡がキレイに治りにくくなるそうです。服などで隠れる部位ならあまり考える必要はありませんが、常に露出している顔や手などは要注意です!
日焼けの対処方
娘の場合、怪我した部位が顎だったので常に露出しています。医師から傷口にテーピングをして日光を避けるように指導を受けました。期間は1~2カ月ほどです。特に日差しの強い夏場などは対策をしたほうが良いでしょう。
3. まとめ
幼児〜児童の年齢は活発に遊び回り、時には無茶な行動をとり思わぬ怪我を招くことも少なくありません。
大切なお子様の将来、傷跡が残るようなことになっては大変です。また小さなお子様は自分では病院へ受診するかは判断できません。この時適切な判断ができるのは親御さんです。
どんな小さな怪我でも構いません。病院はすべての怪我を診察してくれるので、まずは形成外科を受診するということを憶えておくのが良いでしょう。
怪我をした場合のポイントは、
①早めの受診 ②形成外科への受診です!
慌てず、冷静になり適切な判断をしましょう。