
この記事のタイトルになっている「ちょっとだけ」という絵本ご存知でしょうか?
私は妻が買ってきて初めてこの本を知りました。
そして読んでみた感想を一言で表すと・・・
感動した!!
です。思わず涙が溢れてしまいました。そして娘を抱きしめてしまいました。
「ちょっとだけ」とはどんな絵本!?
この物語は赤ちゃんが生まれ、お姉ちゃんになった「なっちゃん」という女の子が主人公となっているのですが、なっちゃんのママに対する気持ち、そして自分がお姉ちゃんとなった立場の気持ちが描かれたストーリーです。
ページ数はそんなに多くはないのですが、その1ページ1ページに主人公の「なっちゃん」の切なくて、でも優しく素直な感情が描かれています!
また、この絵本は背景がほとんどありません。これはおそらく作中の登場人物を最大限に強調し、人の温もりや感情に注目して読めるようにするためではないかと考えます。
この作者の「瀧村有子」さんも三人のお子様を育てるお母さんなので、お子様への愛情をたっぷり伺える物語になっています。
この絵本を読んでからは私の1番好きな一冊となりました。
感動する見どころ
その①
幼い女の子がお姉ちゃんになり、大好きなママに甘えたいと想う気持ちと、生まれた赤ちゃんと赤ちゃんのお世話で毎日忙しそうにしているママを気遣い、「自分はお姉ちゃんになったんだ。しっかりしなくては!我慢しなくては!」と思う気持ちのギャップに感動します。
その②
お姉ちゃんになってママを独り占めできなくなった切ない気持ちの「なっちゃん」。頑張ってお姉ちゃんとして成長していく。でもやっぱり最後のページの寝るときだけは・・・。 この絵本の最後の「なっちゃん」が抱いている本当の気持ちが堪らなく可愛い。きっとママ・パパのハートをガッチリ掴むことでしょう。
こんな人にオススメ!
・上のお子様が女の子のご家庭の方
この物語の主人公と同じ、お姉ちゃんがいるご家庭の方は特にオススメです。お子様も自分と同じお姉ちゃんになった「なっちゃん」の気持ちと重ねて読むことができます。
・感動する絵本を読みたい人
絵本で感動したい方や、持っている絵本は楽しく明るい本ばかり。たまには感動する絵本が読みたい!なんて方にもびったりです。
・お子様が2人以上いるママとパパ
絵本のストーリーが自分の育児と重なり、読んでいるママさん、パパさんも思わずこみ上げてくる感情で目頭が熱くなること間違いありません。
最後のシーンは読むとお子様を抱きしめたくなることでしょう!
まとめ
私も2人の子どもを持つ父親です。さらに上の子が女の子という共通点があり、また娘の普段の気持ちをよく分かっていたので「娘の気持ちとおんなじだ!」と我が家の育児と重なり、思わず読んだ後涙が溢れました。
そしてより一層我が子へ愛情を注ぎ子育てしていこう!と強く感じさせられた一冊でした。
【ちょっとだけ】
さく:瀧村 有子
え:鈴木 永子
出版社:福音館書店